経済・政治・国際

2008/05/13

2008年航空危機

台湾の遠東航空が「燃料代が払えない」ということで運航を停止した。
日本の会社ではないので、あまり話題になってないが今年は航空会社の破綻、運航停止が相次いでいる。ざっと挙げただけで、

アダム・エア(インドネシア)
アロハ航空(アメリカ)
オアシス香港航空
ATA航空(アメリカ)
スカイバス航空(アメリカ)
パンアメリカン航空(復活したが、また死んだ)
遠東航空

既にこれだけある。原因は世界経済の減速と原油高だ。2001年の同時多発テロ後の航空需要の落ち込みを生抜けた会社でも、今回はダメだったところが多い。大手でもデルタ航空とノースウェスト航空が合併を決めた。アリタリアも油断できない。JALだって前年度こそ大幅な利益を出したが、高コスト体質が改まったわけでもないので予断を許さない。今年はまだまだ危なそう。海外旅行に行かれる方は、特に注意した方がいいかもしれない。

2008/05/12

またスーダンか

スーダンがチャドと断交、反政府勢力支援を理由に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080512-00000000-yom-int
またダルフール絡みです。きな臭くなってきました。
こういうので惨禍を被るのは、いつも一般住民の人達です。

2008/05/08

たまには国際情勢

ねぇ、パンダって、そんなに必要?とつい思ってしまいますが。
それにしても、ここへ来て自民党の保守派が勢いづいて来てますね。
劣勢に立つとナショナリズムを出すやり方って、中国とか韓国と一緒じゃん。

ところで、ロシアは大統領交代したんですけど、全然ニュースになってませんね。
まあ、「どうせプーチンが実権持つんでしょ」っていう見方が強いからでしょうが。
まだ47だもんなぁ、プーチン。

それにしてもこの記事は酷すぎ。スポーツ新聞の見出しかよ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080507-00000963-san-int

「異例の双頭体制」っていう見出しもあったけど、ソビエト時代にはトロイカ体制とかやってた訳だし、フランスだって選挙結果によっちゃ大統領と首相が違う党派になっちゃうし、ドイツみたいに仕方が無いからライバル政党同士が大連立組んじゃう例だってある訳だし、権力が微妙なバランスの上に成り立っている体制と言うのはそんなに珍しいのか?
もっともロシアの場合一人に権力が集中した体制しか長続きしてないから、こう言われちゃうんだろうけど。グルジアとの間もきな臭いし、どうなることやら。

2008/03/09

「ロシアらしいニュース」って言われかねない

ロシア軍の戦車、ウオツカに酔って民家に激突か
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080309-00000258-reu-ent

もう何と言うか…こういうのだけ出すと真面目な皆さんには失礼ですけど、いかにも西側の期待するっぽい「ネタ」を提供せんでも…

2008/02/21

カストロの引退

長年キューバを率いてきたフィデル・カストロ議長が、国家評議会議長を退任すると発表した。

もっとも支配政党であるキューバ共産党第一書記のポストを退くとは言ってないようだし、弟のラウル氏が指導部にいるので、完全引退ではないようだが。

従って、まだ彼を過去帳入りさせるのは早いのだが、キューバもひとつの転機を迎えるのだろう。

カストロは元々は共産主義者ではなく、社会主義化も、アメリカ企業からキューバの権益を奪う方便だったのかもしれない。だから、指導部が今の共産主義体制を堅持するかは分からない。もっとも、アメリカの言うような早急な民主化は無理な話だ。まずは経済の自由化あたりから模索し始めるのだろう。

キューバを社会主義化し、独裁体制を敷いたカストロは決して称賛できる人物ではない。ただ、アメリカの隣でずっと反米姿勢を貫いた姿に共感する人たちがいるのも理解は出来る。もっともチャベスは、ただのクズ独裁者だと思うが。

いずれにせよ、キューバの指導部も今までと同じでは済まない事は感じているはずだ。その動きは注視する必要があるかもしれない。

2008/01/27

スハルト元大統領死去

かねてから重態説の流れていた、インドネシアのスハルト元大統領が死去した。

スハルトというといわゆる「開発独裁」を進め、東ティモールやアチェの独立運動を弾圧し、選挙を不正に操作し、一方では一族で不正に利益を得た「悪い独裁者」という印象がどうしても強い。それも事実であるが、一方でスカルノ政権末期の国際的孤立状態を脱し、インドネシアの経済発展を進めたという側面もある。

思うに、スハルトは長く権力を持ちすぎてしまったのがいけなかった気がする。他のいわゆる「開発独裁」型の政権だったフィリピンのマルコス政権や韓国、南米の軍事政権がどうなったのかをみれば(シンガポールは相変わらずだが)、自国でもそういった事態になるかを少しは考えられたのではないだろうか。開発独裁は経済が伸びているうちはいいが、それが止まってしまった場合たちまち国民の不満が増大する。アジア通貨危機の前に、もう少し軟着陸して民主化を進めておけば…と、今のインドネシアの混乱ぶりを見ていると思わずにはいられない。

いずれにせよ、彼の功罪の評価はこれから進んでいくことになるのだろう。

2007/11/04

小沢辞任-もう何が何だか

民主党の小沢代表が辞任を表明した。

一部報道ではあの「大連立」は小沢氏が持ちかけた、民主党内はまとめるからと言って突っ走った、という話もある。もう何が何だか。まあ大連立すれば、左右でゴソゴソ動いて政界再編、っていう話にもなりえたから、小沢氏がやってもおかしくはないか。
だとしたら、小沢氏は本気で民主党内を説得できると思ったのだろうか。今回の民主党幹部の選択は至極まともだろう。参議院選挙でであれだけ対決ムードを演出して勝った(というか相手が勝手に負けたんだから)。

なのに、受け入れられなかったから辞任とは…小沢氏は前にも突然新進党解散ということをやってのけた人だが、どうしてこう、あるところで急にぶち切れたような行動をとるのだろうか。今田にk理解しがたい。これでまた民主はお得意の内輪もめか…。

2007/11/02

その手を本気で?福田康夫。

まさか本気で提案するとは思わなかった。
福田首相が小沢代表との会談で提示した「大連立」構想の話である。

相手は「二大政党制の確立」を目指して、15年近く動いてきた小沢一郎である。まあ自由党党首の時には連立したけど。
案の定民主党は即日で提案を拒否したが、福田首相は果たして本気で受けると思って提示したのだろうか?国民だって、大ブーイングだろう(自民・民主大連立で公明が政権から追出すのなら、ある程度意義はあるが)。

例えば、ドイツではキリスト教民主・社会同盟とドイツ社会民主党の大連立が曲がりなりにも2年間そこそこ続いてきている。いつの間にかメルケル首相は政策を左側へ旋回させていたのには驚いたが。しかし、ドイツは選挙制度が比例代表制で、小選挙区制が基本の日本とは違う。小選挙区制で二大政党が連立したら、選挙では連立与党同士で1議席を争うことになる。この場合、選挙の際に互いに政権批判をするのはおかしな話になるし、肯定すれば肯定したで妙なことになる(もっとも比例代表制だって、そういう問題は無いわけではないが)。だから提案するわけが無いと、私は思っていたのだ。そもそも首相は前の日には否定するようなコメントしてたし。まったく食えない人物である。

2007/10/03

その手があったか、プーチン

プーチン大統領、首相就任へ=下院選に与党から出馬-ロシア
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071002-00000003-jij-int

もうさすがとしか言いようがありません。これで憲法を議院内閣制にでもして大統領を
ドイツの大統領みたいな象徴的な元首にしてしまえば完璧と言うところでしょうか。
そのまま引退する気はないだろうなとは思ってたけど。

それにしても比例名簿とは言え、大統領が議会選挙に立候補していいのか?

2007/09/12

バカ総理、政権をぶん投げる

携帯から書き込みです。

いやあ、一体何だったんでしょう、彼は。国会で所信表明をしておいて、いきなり政権放棄。国権の最高機関、そして国民をバカにしてるとしか思えない。今ならテロ特措法にめどを付けてから辞めるべきではなかったのか?健康問題なら臨時国会開会前で良かったのではないか?
閣僚でさえ、テレビで辞意を知ったって何だ?それは。

私は安倍政権発足当初に「あぶなっかしい」と書いた。我ながら間違ってなかったなと思った。

次は、まあ麻生とかそんなんだろうが、イメージではなくきちんと実務能力があり、国民のために行政ができる人を、とりあえず自民党は選んで欲しいもんです。

2007/08/14

さすが皇帝ウラディーミル1世

半裸で釣り楽しむプーチン大統領
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070814-00000029-jijp-int.view-000

腕の筋肉なんかはさすがですね。柔道有段者だけのことはある。
これで「強力な指導者」をアピールしているわけです。

偉大なるロシア人の皇帝ウラディーミル、敬虔なる、高名なる、勝利者、凱旋者、永遠に尊厳ある、チェチェン人の征服者!(笑)

心身ともにヘナチョコな、三代目のボンボンボンクラ首相には真似出来ない技ですな。

2007/08/10

西岡武夫は何をしたかったのか

参議院の議院運営委員長になった民主党の西岡武夫氏が、いきなり議院内のクールビズ廃止を言い出した。理由が「制服の子供が参観しているのに大人がリラックスした格好をしていていいのか」。

夏場は制服だって男子はシャツとパンツ、女子はブラウスとスカートだけなんじゃないの?意味不明。

と思ったら翌日には民主党内からも反発を食らって撤回。じゃあ最初から言うなよ。
まあ、要は昔新進党にいたくせに自民党に入った変節漢、じゃなかった(女の場合なんていうの?)小池百合子防衛大臣がクールビズを始めたから、当て付けをしようと思っただけなんだろう。

せっかく野党が議院運営委員長ポスト取ったのに、つまらないことから始めないでよ。頼むから。

2007/07/30

自民大惨敗

あーはっはっはっ。安部くーん、安部晋三きゅーん。選挙負けちゃったね。あーはっはっはっ。
(某エフエム番組リスナーにしかわからないネタ)

それにしても、片山落選、島根も国民新党には驚いたね。なのに安部が続投とは、面白くない。まあ、衆院では圧倒的多数だから、というのはあるが。

詳しくは最終結果出てからね。

2007/07/22

自民党 自滅への道

自民党は前回の総選挙で圧勝したことで、調子に乗っていた感がある。
配慮を欠いた発言や金銭疑惑が取りざたされる閣僚達、というかそれを任命したボンクラ総理、数を頼みとした強行採決…そのツケをいま払わされることになっている。前にもここで書いたが、そもそも官房長官以外に閣僚経験はない、地方自治体の首長の経験もない、一般の社会人経験もない三代目のボンボンなんかに行政の長など任せるからこうなるのだ。これでは馬鹿ブッシュと同レベルではないか(あ、ブッシュは一応州知事の経験があるのか)。もう少し自民党員・党友も、一時的な人気以外の要素も考えて総裁を選ぶべきだったのではないだろうか。

一方野党第一党の民主党は勢いに乗っているが、では積極的に選ばれているのかと言えば、相変わらずそうでもない。前にもここで書いたが積極的、かつ恒常的に支持してくれる人たちを労組以外に持たないといけないのだが、未だに出来ていない。まぁ、党内に旧社会党からガチガチの保守まで抱えてるから無理と言えば無理なのだが。

とにかく、ここで自民党は一回大打撃を受けるべきだ。衆院選で圧勝したからっていい気になるな、ということである。来週の選挙が楽しみだなぁ。

あ、そうそう。有権者の皆さん、思想信条はどうあれ、選挙には行ってくださいね。

2007/07/12

このバカを何とかしてくれ

米大統領、現時点でのイラク政策見直しを拒否
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070711-00000114-yom-int

「大統領は演説で『我々はイラクでの戦闘に勝てる』と繰り返し、」ってことは、「今は負けてる」って事か?あれ?確か「勝利宣言」しなかったっけ?前に。

北朝鮮にまで…

北朝鮮、期限切れ薬の支援要請=「中国製は偽物多い」と韓国にhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070711-00000159-jij-int

期限切れの薬なんかもらわなくてはいけないほど北朝鮮の状況が切迫している、というのも読み取れるのだが、北朝鮮にまで「偽物が多い」って言われる中国って…。

2007/07/02

もっと早く気づけよ

米の不人気は自分のせい?=ブッシュ氏、側近去り孤独深める-ポスト紙http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070702-00000089-jij-int

気が付くのが遅すぎます。5-6年前に気づいてればよかったのに。

さて、そんなブッシュは父の家にプーチンを呼んだ訳ですが。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070702-00000019-jijp-int.view-000
愛想笑いのブッシュ親子に対し、ウラディーミルは笑ってません。
まあ、そういう写真を選んだだけかもしれませんが。

2006/10/05

安倍政権に何を期待すれば良いのか?

予告している間に北朝鮮が核実験…。

それにしても、このガチガチ保守の右派政権に何を期待すれば…。

私は基本的に西欧・北欧型社民主義ないしはリベラリズムに近い(最初に言っておくが日本の左派は全然支持する気にならない。社民党の非武装中立論なんて非現実的空論の極みだし。我が国の場合「右翼論外 左翼偽善」が私のスタンスである)ので、こういう保守主義を前面に出す政権に対して肯定的な評価は与えられない、ということを先に含んでおいて欲しい(そのくせ専制君主制の帝国の歴史ヲタという、この自己矛盾ぶり)のだが、安倍については私は北朝鮮拉致問題への対応だけが評価されてトップに上がった、バランス感覚の悪い右翼政治家、位の印象しか持てない。そういえば、官房長官以外の閣僚経験もないし。それが行政のトップで大丈夫なのか?本当に。

特に経済政策は、はっきり言ってノープランなんじゃないかと疑ってしまいたくなるくらい何も見えない(「再チャレンジ」って、具体的に何をするの?)。今は景気が上昇傾向だから良いが、上昇はいずれ下降に転じるのが資本主義社会のお約束。その時どういう手を打つ気なのだろうか、さっぱり見えてこない。行政改革も、少なくとも小泉の場合郵政民営化だけはやろう(本当にそれだけしかやらなかった気もするが)という意欲は見えたが、安倍の場合何をやりたいのか良く分からない。外交も施政方針演説で北朝鮮の拉致問題に関してはかなり言葉を割いたが、核問題はほとんど触れなかった。そこへ来て、この北朝鮮の暴挙だ、まさか何も考えていないわけではないが、この調子では心許ない。いや、これを機に核武装するとか言うかな?(もともとそういう意見の持ち主だし。少なくともアメリカはそれを懸念しているようだ)中韓との関係も今は取りあえず北朝鮮問題の解決が先だと双方理解しているから良いが、靖国問題に関しては曖昧だし、後々どうなるかは分からない(どうせ靖国参拝を止めたところで中韓は別のネタで難癖つけてくるような気もするが、少なくとも相手に突っ込まれるネタをわざわざくれてやる必要もない)。

強いて期待するなら道州制の導入くらいかだろうか。とにかくイメージ先行で小泉以上に中身のない、しかも何だか危なっかしい(麻生の方がバランス感覚はありそうなんだけど)政権でどこまで持つのだろうか。東アジアに戦争の危機さえ感じられるだけに不安で一杯である。

と、こう書いてきたが世の支持率はそこそこ高い。私のは少数意見。是非安倍ちゃんを擁護する意見も聞いてみたいけど。「奥さんが比較的若い!」とかね(笑)。

2006/04/24

衆院千葉7 区補欠選挙

民主党の太田候補が当選か。
小沢代表になってから、ムードが変わりつつあるようだ。

大接戦とはいえ、今回のように投票率が低く(投票率が低い場合自民党支持の業界団体や、創価学会の票が重みを持つ)、しかも元々は自民党の議席だったところで勝利できたというのは民主党にとっては価値ある1勝である。

問題はこの後の参院選、その次の衆院選までその流れが持ってこれるかどうかだが。小沢一郎という男は何かしでかしそうだからなぁ…どうせなら自民・民主を両方壊して政策ごとに再編成して欲しいが。

一方、自民党にとっては、せっかくメール問題という敵失で政策面での追及の手をそらすことに成功したのに、しかも元々ずっと自民党の議席だったのを落としたとなると痛い。小泉の後継者は小泉の路線の修正を迫られるだろう。まぁ、もともと郵政民営化以外はたいした政策なんぞ実行してないのだから、修正も糞もないかもしれないのだが。

2006/02/13

社会民主党は改名しろ

先週末社会民主党の党大会が開かれ、「平等な社会を目指す」ことと「非武装中立」
を目指す宣言が採択された。

は?いまさら「非武装中立」だと??

小泉政権下で「格差社会」になった(実態はともかく、前述のようなマスゴミのおか
げでそう思う人が増えた)のだから「結果の平等」を謳うのは有効な戦略だ(その点
民主党は自由と平等のどっちを重視したいのか曖昧すぎ)。

だがそれは、安全保障政策面である程度、現政権との共通性があってのことだ。
西・北欧では保守政党と社民主義政党が政権交代を行うことが多いが、安保政策
に関してこんなアホな主張をする社民主義政党などない。スウェーデンは社民主義
政権下でも重武装中立路線だったし、ドイツは徴兵制が継続されている(徴兵制は
さすがにどうかと思うが)

積極的に外へ出ろ、とか戦争しろ、とかアメリカの言うことに従ってろ、という気は全
くない。むしろその点では主張は逆だ。しかし、周辺諸国が残念ながら非友好的な上
に、領土問題まで抱えているわが国で「非武装中立」など、どう考えても非現実的だ。
残念ながら歴史上において、平和な時代というのは諸勢力の均衡が保たれている時
だけなのだ。となれば、戦争を起こさないためには、紛争要因を外交で減らすことと、
周囲のパワーバランスを保つしかないのである。

社民党は、こんな非現実的な主張で有権者の支持を得られるとでも思っているのだ
ろうか?おそらくは「護憲」を出せば一定の支持は得られるし、、おそらく社民党を支
持しようとする者は「社会民主主義」より「憲法第九条」を重視していることなのだろう。
だったら「社会民主党」でなくてもいいのでは?

北欧・西欧型の社民主義(あくまでも西欧の、ね)を志向する者としては、こういうトンチ
ンカンな主張をするのが社民主義だと思われては困る。「護憲平和党」とか「憲法第九
条を守る会」とか「日本社会党再建派」か何かに改名して欲しい。紛らわしいから。

今になって「格差社会」だぁ?

このところ、マスコミで急に「格差社会」が口にされるようになった。

何を今更、と思う人もいるだろう。
小泉の「構造改革」路線は、1980年代後半のイギリス・サッチャー政権などが採った新
自由主義に近いものであり、サッチャー政権時代のイギリスのことを見てればどうなる
か位最初から分かったというものだ(格差が広がって矛盾が出たから、労働党のブレア
が示した,伝統的な福祉国家路線でもなく新自由主義でもない「第三の道」が支持され
たのである)。

にもかかわらず、今までのマスコミ報道ときたら政策の中身ではなく小泉の戦術や言動
ばかりでロクにこの事に触れないで来たではないか。それを、もう9月に終わることが分
かっている政権のことを急に叩き出すなんて、何とも下らない。本来、こういうことは国民
が政権を選択するとき、つまり選挙のときに論じるべきものではないのか?
自由と平等のどちらを優先させるか、これは欧米では常に選挙の争点のひとつになるこ
とであるし、非常に大事なことなのだ。

それなのに、あの時マスコミが触れたのは郵政のことと、「刺客」「小泉チルドレン」だ。
日本にはまともなジャーナリズムなど、少なくとも大マスコミにはない、ということが改め
てよく分かった(そういえば、某大手新聞社は今になって「ジャーナリズム宣言」とか言
い出した。つまりあの新聞は今までジャーナリズムに則ってなかったと自分で認めたわ
けね)。

もっとも、それに乗る有権者が一番ダメなのだが。
結局は自分の首を絞めることになるのに。

2005/10/11

ドイツ・保革大連立政権へ

9月18日の総選挙以来混乱していたドイツの政局だが、結局キリスト教民主同盟(CDU)のメルケル党首を首相にした、CDU、キリスト教社会同盟(CSU)、ドイツ社会民主党(SPD)との保革「大連立」政権が誕生することになった。この結果、ドイツ史上初の女性首相、そして旧東ドイツ出身の連邦首相が誕生することになる。

そもそも緑の党とCDUの交渉が失敗した以上、これ位しか選択肢がなかったはずだ。ところが、SPD側がシュレーダー首相の続投を大連立の条件になどするから、結局1ヶ月近くたってようやく政権が決まることになった。いくら大敗北の予想を覆して善戦したとはいえ、SPDの主張は無理がありすぎる。まったく以って往生際が悪い。

これでいちおう首相が交代し、巨大与党の新政権が発足するが、前途は相当厳しい。いくらシュレーダーが新自由主義の要素をSPDの政策に取り入れたとはいえ、CDU/CSUとSPDでは政策差が大きい(そういえば、BBCは「英国で労働党と保守党が連立するようなものです」と言ってたな)。シュレーダーが退任すれば、おそらくSPDは今までより左傾化して伝統的な社民主義路線に回帰しはじめるだろう。果たしてこの政権で、いつまで持つのだろうか???

それにしても、今回の結果を見ると今までドイツを支えてきたキリスト教保守主義・社会民主主義ともに(その中間として「第三の道」があったはずなのだが、ドイツの場合上手く行かなかったらしい)行き詰まりつつあるのではないかと危惧してしまう。今回の政権の枠組では国民は白けてしまい、余計に両党ともに支持が減る危険性もある。経済が低迷して失業率が高い上に、既存の政党が上手く対処できないとなると、より過激な思想が蔓延する危険性もある。メルケル「大連立」政権はドイツの改革を進めて、なおかつ経済を回復することができるのか、それが今後のドイツ政治を左右することになることは間違いないだろう(改革が進むのにちっとも失業率が回復しない、とかだとますます不満票が左翼党とかに流れてしまうはずだ)。


2005/09/19

大接戦、ドイツ総選挙

さーて、大注目のドイツ連邦議会総選挙の暫定議席が決まった。

最大野党キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)はドイツ社会民主党(SPD)を抑えて第1党となったもののの、議席数の差はたったの3!SPDの支持率が20%台に低迷していた1ヶ月前には考えられなかったような結果となった。

選挙管理委員会発表の主な政党の暫定議席数
ドイツキリスト教民主同盟(CDU)/キリスト教社会同盟(CSU) - 225議席(得票率:35.2%)
ドイツ社会民主党(SPD) - 222議席(同:34.3%)
自由民主党(FDP) - 61議席(同:9.8%)
左翼党(旧民主社会党) - 54議席(同:8.4%)
緑の党/90年連合 - 51議席(同:8.1%)

旧東ドイツの政権政党ドイツ社会主義統一党(SED)の後裔とSPD左派の連合である左翼党が、議席獲得に必要な5%の壁を越えて第4党に踊り出たことにも注目。侮れない勢力になってしまったな、こりゃ。
さて、これによって、CSU/CDUと中道政党の自由民主党(FDP)を足しても過半数に届かず、SPDと緑の党の現連立与党も過半数割れという事態になってしまった。シュレーダー首相もCDUのメルケル党首も政権は自陣営のものだと宣言したが、これではどっちにも決まらない。ドイツのZDFテレビ(公共放送)は、勝者は唯一10%以上も得票率を伸ばしたFDPで、二大政党は敗北と報じる有様だ。さて、どうなることやら。

まずCDU/CSUは、普通に考えれば自由主義政党のFDPしか組む相手がいない。左派党・緑の党はそれぞれSPDより左寄りなので、政策的に合うはずが無いからだ。一方、SPDは緑の党は勿論、FDPとも左翼党とも組む気になれば組める。実際、70-80年代初頭のSPD政権であるブラント・シュミットの両政権は、FDPとの連立だったのだ。おそらくSPDはFDPにも連立交渉を持ちかけるだろう、場合によってはFDPがかつてのようにキャスティングボートを握る事態もありうる。

さらに有力視されているのは、前にも書いた通り、CDU/CSUとSPDの左右大連立政権である。これも、既に1960年代のキージンガー政権で実績がある。とはいえ、シュレーダー首相自身はイギリスのブレア首相の「第三の道」に影響を受けた人物だから新自由主義的な改革を進めたが、それ以外のSPDのメンバーは伝統的な欧州の社会民主主義路線の人も多い。保守政党と上手くやっていける可能性は低い。

しかも、実は今回の議席は暫定議席であって、旧東ドイツのドレスデン地区だけ候補者が途中で死去した関係で10月2日にならないと議席が決まらない。旧東ドイツでCDUはあまり強くないので、場合によっては結果がひっくり返る可能性もある。二大政党と他の3政党を交えた連立交渉も含めて、まだまだ波乱の要素は大きいのだ(注:結局CDUが取って議席差を4に広げた)。

さて、シュレーダーが3期連続で首相となるのか、メルケルがドイツ史上初の女性首相、統一後初の東ドイツ出身首相になるのか、目が離せない。

どーでもいいけどさぁ、やっぱ「先進国」の選挙って面白いよね。どっかの極東のドヘボ島国と違ってさ、選挙結果がムードで決まってないしさ…。

2005/09/18

前原民主党の厳しい前途

民主党の新代表に前原誠司氏が選出された。

菅氏が3回目というのは、実力的にはともかく、イメージ的にどうなのかな?と思っていたのだが、民主党の議員もそう思った人が多かったらしい。とはいえ、たったの2票差だが。

前原代表は見た目もなかなかだし、若く清新なイメージをアピールできる。岡田前代表に比べると女性の支持も広げられるのではないだろうか。何しろ今度の選挙結果をみれば、政策よりイメージが重要だということは明かなのだから。

とはいえ、党の再建は厳しい。
前原氏は労組依存からの脱却を掲げている。確かに、今回の民主党の惨敗の要因の一つは郵政公社の労組を気にするあまり、郵政問題では明確な対応が出来なかったことにある。それが、有権者には曖昧だと思われたろうし、一般有権者より既得権益を重視するのかと思われてしまったのだから。

しかし、労組に代わって安定的な支持層を作れるのかというと疑問である。民主党は今まで一般有権者に対して自分たちのための政党だ、と思わせるような努力、いい方を変えればファンの獲得する努力をした形跡が無い。いつも自民の失態と、気紛れな無党派層に頼った選挙しかしてないのだ。これを何とかしない限り、旧社会党のような万年野党に堕してしまうだろう。前原民主党が、今後どういった答えを出して行くのか、要注目である。

2005/09/12

衆愚政治

1日たっても、どうもすっきりしない。
浦和レッズが負けた時も、ヤクルトスワローズが負けた時も翌日は(そういえば、浦和は大分ごときに負けてたな)気分が悪いもんだが、今回はその比ではない。なにしろこの国の国政のことなのだ。二大政党制などあっけなく瓦解し、また55年体制下の1:0.5党制に戻ってしまった。まったくもって進歩の無い国だ(といいつつ、55年体制当時の左翼ガチガチの社会党では、そりゃ政権とれる訳がなかったと思う。日本に欧州のようなまともな中道左派・社民勢力が出来なかったのは社会党左派のせいだ)。もう民主党が政権を取る機会は来ないだろうし(っていうか、党自体存続できるのかさえあやしい)。与党はこれで参院も気にせずに好き放題出来るという訳だ。
言っておくけど、近いうちに何らかの形で税金は上がるはず。だって国には金が無いんだから。まあ、これも皆さんの民意ですから。当然覚悟は出来てるんでしょうねぇ。

それにしても、いままでなら投票率が低いから支持層が比較的固定されてる自民・公明(つーか公明に至っては特定の宗教団体しか支持層がいないし)が勝ってしまう、というパターンだったのだが今回は投票率が高いのに、自民党が大勝。あれあれ皆さんの関心は郵政じゃなくて、年金や景気じゃなかったの??

と、そこでゴミ売、じゃなかった読売がこんな記事を載せている。読売は政権大好きなので多少はバイアスがかかってるだろうけど(朝日は逆のバイアスがかかってるので、それはそれで信用できんのだが)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050911-00000525-yom-pol

・・・。

ア ホ か こ い つ ら 。

「小泉さんが頑張ろうとしている姿にひかれた」だと?小泉は自分の唯一の持ちネタwである郵政問題だから必死こいてただけで、他の改革なんてロクにやってないことくらい、政権発足以来ずっと見てればすぐに分かる話だろう。こういうアホどもは、1930年のドイツにいたら真っ先にヒトラーを支持するタイプだな。

「ヒトラーが、私達ドイツ民族のために頑張ろうとしている姿にひかれたのです」(あるベルリン市民の日記。BGMは加古隆『NHK 映像の世紀』サントラより)

とか言ってね。政策を評価して大勝したのならともかく、こんな程度の低い理由で投票行動に走られたのではたまったものではない。ああ、こういうのを衆愚政治って言うのね。

2005/09/11

何だよ、この結果は。

いや、ま、どうせ与党が勝つとは思ってたけどさ。
こりゃ勝ち過ぎだろ。幾ら何でも。まずいって、これは。

まあ、景気は数字の上では比較的堅調で、ドイツみたいに失業率がメチャクチャ高い訳ではない。積極的に政権を倒すだけの理由が見つからないのは確かだ。しかも民主は、消去法で支持は出来ても、積極的に支持出きる要因に乏しい。まったくもって不甲斐ないのだ。これでは、勝てるような状況ではない。しかしだ、自公が勝つにしても辛勝であって欲しかったんだよねぇ。これだけ与党が勝ち過ぎてしまうと、政治に緊張感が無くなってしまう。あのアホと某宗教団体に何を決められたって知らないよ、ホントに。

やはり日本の有権者に、欧州の成熟した民主主義国家の国民みたいなバランス感覚なんて、期待するだけ無駄なのだろうか。

今後、民主党はまず代表交代だろうけど、またゴタゴタするんだろう。
っていうかまた分裂か?こりゃ。

さーて、来週はドイツの総選挙。ここへ来て、首相と野党党首が討論会やったら与党社会民主党の支持が盛り返してきたらしい。シュレーダーという御仁も、どっかのアホと同じでなかなかのパフォーマンス上手らしい。あ、一緒にしちゃ失礼か。

ドイツの場合、このままだとどちらも過半数が取れずに社民とキリスト教民主・社会同盟の「大連立」になりそうな勢い。さあて、どうなることやら。


今日は投票日!

有権者の皆様、投票はお済みですか?

え、興味が無い?

そういう問題じゃねェんだよ。

低能民は、民主制国家に住むには不適当な人間です。
どっかの、将軍様が何でも決めてくださる国かなんかに行かれてはいかが?

と、朝から暴言はさておき(たぶん後で削るな、ここは)。
行かなかった人は、税金上げられても、年金給付を下げられても、無駄なことに税金が使われても一切文句が言える筋合いはありません。だって、自ら権利放棄して、投票に行った人に白紙委任しちゃったんだから。

あ、ニートは所得税納税してないし、年金も払ってないから関係無いか。

まあ、どうせ与党が勝って、あの改革者(郵政と靖国以外は妥協ばっかり)を演じてるオッサンが総理続けるのかと思うと、アホらしくなるのは確かなのだが。

さて、衆議院の総選挙に投票に行って、いつも迷うのが、同時に行われる「最高裁の裁判官国民審査」。
誰がどう言う判決を下したのか、報道なんかロクにされないから×の書きようが無い。それでも少しは調べてみて印書いてきましたけど。まあ、絶対不信任にはならないけどねぇ。

一体なんなんだ?この制度。

2005/08/09

意味不明な総選挙 in日独 2005

9月、世界第2位、第3位の経済大国、つまり日本とドイツで総選挙が実施されることになった。日本は11日、ドイツは18日投票の予定である。

この両国の総選挙、どちらも何で今やらなきゃいけないのか良く分からないという点でも共通している。

まず、日本は言うまでも無く郵政民営化関連法案が参議院で否決されたから衆議院を解散するという訳のわからない成り行きである。しかも外交・安全保障・社会保障・税財政問題と緊急性の高い問題が山積みなのに。郵政民営化など、成立しなきゃ継続審議にすれば済む話で、何の緊急性も無い。あの総理は意固地になってるだけではないか。誰だよ、あんなの支持する愚民は(個人的には郵政民営化自体は進めた方が良いと思うが、今の政府案では中途半端に民業の邪魔になる大企業が出来るだけだと思う。そもそも融資の審査能力なんか無い郵貯銀行は何で稼ぐつもりなのか?これで国債・地方債・公社債や財投債なんかで運用するんだったら全然進歩がない)。

そしてドイツの総選挙も、何でやるのか良く分からない。シュレーダー首相の与党ドイツ社会民主党(SPD)は、自由主義寄りの改革路線が反発を買って、支持率が野党第1党のキリスト教民主同盟(CDU)を下回っているし、右傾化に反発したSPDの左派の一部が離党して左翼の民主社会党(旧東ドイツの独裁政党ドイツ社会主義統一党の後身)と合流し、「左翼党」を結成する始末。なのに、わざわざ選挙に打って出たのだ(ドイツでは信任決議案が否決されない限りは議会は解散できない。このため、わざと与党に信任決議案を否決させたのである)。自由主義的改革を推進したい人は保守政党のCDUへ投票するし、現政権の右傾化に不満がある人は左翼党へ投票するだろう。いちおう相手の選挙準備が出来ていないうちに選挙を、ということなのだが、どう考えても自殺行為である。それともシュレーダーには何か秘策でもあるのか?

日本は自国だから当然だが、ドイツの選挙も目が離せない。
それにしても今度の衆議院選挙は投票率低そう…。