2022/06/07

3代目の新車

9年乗ってきたVWポロからスズキ・スイフトRSに買い換えました。

今年1月に7月のポロの車検代が30万と言われてしまい、「9年経った車に30万は・・・」となってしまったのです。

当然VWのディーラーはポロ買い替えませんかと来たわけで、現行ポロも試乗してみると素晴らしい内容なのですが、諸々込みで50万値引きしてもらっても300万オーバー・・・独身時代ならともかく家庭を持っている身にこれはちょっと難しい。仕方ない国産だ!とトヨタやホンダ等など検討した結果がスズキ・スイフト。だって内容の割に安いんだもんスズキ。どういうコスト計算なんだよ。

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左が今までの愛車で右が今度のです。

前の車に比べて価格も安いのでそれなりですが、スイフト、良い車ですね。

ドライブに行くのが楽しみ・・・と言いたいところなのですが、実は私のパートナーが手術で入院することになりまして、本日病院で送って行くのが最初のドライブになってしまいました。

パートナーが無事回復して、早く一緒にドライブに行けるようになると良いな。

最後のiPod

なんと、もう4年もこのブログに手を付けていないことに気付いてしまった(汗)基本Twitterメインなので・・・

 

実は3月にずっと使用していたiPod Classicが(160GB)が行方不明になりまして。まぁ、もともとガタが来ていたのですが。

え?音楽はスマホでサブスクで良いだろうって?クラシックの楽曲はサブスクじゃ聞けないのが多いのですよ。今までのiPodのプレイリストやライブラリも活かしたいしね。

当初はWalkmanも良いかなぁと思っていたのですが、容量の多い機種は高いし、調べるとSONYの楽曲編集ソフトがあまり使い勝手が良くないということで迷っていたところへ、ついに発表されたiPod終了のお知らせ。

ということで、先日i Pod Touch (256GB)を購入しました。

試してみたのですが、正直Music以外使わないので要らない(苦笑)。音質は全く期待していなかったのですが、付属のEarPods使って聞いてみると、案外音の解像度が良いような気がします。クラシックの楽曲も「あ、この指揮者のこの演奏、ここでこんな音出てたのか」みたいな。ただ耳へのフィット感が悪いのが困ったもので。

スマホは絶対iPhoneにはしない派なので、アップル製品で使い続けてるのはこれだけ。今回のiPodが死んだら完全にNo Apple生活になるぞ。Dsc_00962_20220607160301

2018/05/23

ANA機体工場見学

 父が飛行機の機体工場見学をしてみたいというので、半年前から予約してANAの機体工場へ母と妻も巻き込んで見学に行ってきました。もちろん有休取ってですが。
 最初に40分ほどエアラインの各種スタッフの業務内容の紹介や機材(B787)の説明を受けた後で、いざ格納庫へ。
この時格納庫にはB787-8が一機しかいませんでしたが、エンジンの近くまで行ったり、主翼の燃料タンクを整備士さん達が点検している様子を見たり、開け放たれた格納庫の扉の向こう移動したり、A滑走路へ着陸する飛行機を見たりと普段あまり見られない所が見られて楽しかったです。お天気も良かったのも幸いでした。雨降ってたり風強かったりすると格納庫の扉閉まってたはずですから。
これはちょっと病み付きになりそうw まあ、毎回半年前に予約でいっぱいになってしまうので、すぐに思い立って行けるもんじゃないのですが。
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なお、本記事掲載の写真はANAに事前確認を取ったもののみ掲載しています(※写真のWEB上の掲載、SNSへの投稿は、事前にメールで内容を確認してもらって、許諾を得てから掲載することになっています)。

2018/03/28

30代 回顧と展望

昨日でついに齢40になった。

思えば30代は、氷河期で上手く行かない就職と2度の転職を余儀なくされた20代に比べて、どうにか上場会社の正社員というポジションで安定していたし、収入もそれなりにあったので、北海道に行き、九州に行き、挙句の果てには念願の帝都訪問(30代にして初海外) まで行き・・・と、本当にあちこち旅行したし、クラブイベントに顔を出し、日本ビザンツ学会に入れてもらい、と結構自分にしてはアクティブに動いたし、30代の終わりには諦めかけていた結婚までしたという、相対的に人生の中では最も幸福な時期であったな(もちろん全く不幸や不安がなかった訳ではないが)、というのが素直な感想だ。

30代が上手く進んだので、この後どうなるかは世界やこの国の情勢も鑑みると不安だし、家族がいるのに独身時代のようには動き回る訳にもいかず、体力もおそらく持たず、あまり良い見通しが建てられないのだが、果たして40代はどうなることやら。

あと、40になったという実感がないのが結構危険かもしれぬ。元々老け顔なので見た目的にあまり老けた気がしないし、結婚したのが遅かったので心理的にも年を取った気があまりしないが、世間的には中年のおっさんでしかない訳で、若い頃の意識のままでいると、いつの間にか痛い老害になっている可能性も十分にある。これは本当に用心せねば・・・

2018/01/02

2018 あけましておめでとうございます

800pxcave_canem_man_napoli_inv110_3 あけましておめでとうございます
Frohes Neues Jahl !

ΚΑΛΗ ΧΡΟΝΙΑ!

本年もよろしくお願いいたします。

この間ワールドカップでドイツが優勝したと思っていたら、もう次のワールドカップイヤーになっております。歳取る度に1年が過ぎるのが速くなるというのは本当ですね。

昨年は一昨年秋に結婚した直後からのスタートで、生活面で色々変化があったのですが、それにも増して仕事で色々ありまして、いまいち生活のリズムというかペースを掴めないまま1年が終わってしまいまして、ちょっと勿体なかったなぁという感じでした。

そんな私も今年の3月でついに40。全然40の自覚が出てこないんで困ったもんなのですが。今年も世界情勢も自分の身の回りも色々ありそうですが、どうにかこうにか無事に乗り切れたらと思っております。

毎度、月並みではございますが、皆様の今年一年のご多幸をお祈り申し上げます。

2017/06/05

西洋中世学会 2017

南大沢の首都大学東京で開催された、西洋中世学会第9回大会 に参加してきました。参加するのは、東洋大学で開催された一昨年以来2回目です。昨年は東北大開催でしたから行くに行けなかったという…。

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この学会の大会は、非会員の一般人でも事前申し込みしてお金を振り込んでおけば参加できるという、素晴らしい特徴があります。受付を見た感じ、当日飛び込みで行っても料金払えば参加出来るようですが。

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とは言っても、自由論題やシンポジウムではなく目的はポスターセッション。このポスターセッション、報告者が自分の研究内容(主に、これから論文にしようとしているもの)をポスター1枚にまとめ、それを基に足を止めた人に説明するというスタイルで、今年はビザンツ・正教圏が関係する報告が4本、うち2本(東大の沼さんと早大・院の岸田さん)はビザンツ学会でも顔見知りの研究者さんだし、自分の好きな中期ビザンツがテーマなので行ってみようと思った次第。今年はビザンツ学会が平日の大阪開催で行けなかったので、こういうのに行っておかないと最新の研究動向に触れられない訳で・・・。

ポスター報告の内容は論旨はリンク先のPDFに書いてありますが、沼さんのロマノス1世がビザンツ史上では希少な海軍出身ということに注目した内容も、岸田さんの正教サイドからの1054年いわゆる「東西キリスト教会の相互破門」へ至る展開も、とても興味深い内容だったので、論文にまとまったら読みたいなぁというものでした(すっげー小学生並の感想)。他にも面白そうな報告ありましたけど。

他に、特別展示として今年は西洋騎士の甲冑が展示されていまして、
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しかも、着用体験できるということで、
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せっかくなので上半身着用してみましたw
重いわ視界は無いわ、これで戦うのは大変そうです。
実際はこれで馬にも乗らなきゃいけない訳ですし。

他に、羊皮紙の紹介や、羊皮紙に字を書く体験、活版印刷体験など普段出来ない体験コーナーもありました。

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これだけ盛りだくさんなら西洋中世クラスタ大集合!でも良いのに一般人の参加者の方ってあまりいないようで、少々勿体ない気がしました。気になった方は来年(どこで開催かにもよりますが)参加してみてはいかがでしょうか?

2017/01/01

謹賀新年 2017

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あけましておめでとうございます!!
Frohes Neues Jahl !

ΚΑΛΗ ΧΡΟΝΙΑ!

昨年は世界的には大荒れ、個人的には人生の節目の1つを迎えた年でした。
今年は色々な意味で穏やかな年であると良いのですが。

皆様の今年一年のご多幸をお祈り申し上げます。

2016/10/18

ご報告

先程、婚姻届を提出しました。
おいおい相手いたんかい、というツッコミも入りそうですが、一昨年から付き合い始めて今日に至っております。式は後日親族のみで行います。ゴールでなくて、今日がスタート。

別に有名人じゃないんだから、いちいちネット上で報告しないでもいい気もしますが後で「聞いてないぞ‼」と言われるのもアレですので悪しからず。

2016/07/16

転居

今日で9年間住んだ街を離れることになりました。

引っ越す理由はポジティブな理由なので別に悲しいわけではないのですが、9年も住むとちょっとした顔見知りとか、ツケ払いでOKにしてくれるクリーニング屋さんとかそういうのも出来てきているので、お別れするのが少々寂しくなります。

引越してきた9年前には何もなかった操車場跡にIKEAやららぽーとが出来て買い物は便利になったし、家から病院も図書館も近くて過ごしやすい街でした。個人的にもこの街にいた9年間で転職してそこそこ仕事も順調になったし、初めての海外旅行で念願のコンスタンティノープルにも行けたし、30代を謳歌しきった9年間でした。

次の街では人生の次のステージに進みます。さて、どんな新生活になるか楽しみでもあり、不安でもあり・・・

2016/01/04

謹賀新年

1451833545651.jpg あけましておめでとうございます。

完全に正月挨拶用になってしまってる、このブログですがツイッター等では活動しておりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。 昨年は個人的にはちょっと職位が上がったり、出張増えたり色々変化があったのですが、今年も色々ある年になりそうです。 相変わらずというか年々内外の情勢は悪くなっておりますが、皆様の2016年がつつがない年でありますようお祈り申し上げます。

2015/01/01

明けましておめでとうございます

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(イタリア ラヴェンナ ガッラ・プラキディア廟のモザイク)
羊はキリスト教的に良く出るモチーフなのですが、新年のこれに使って良いかどうかはちょっと悩みますね)。

今更ながら、

新年あけまして おめでとうございます!

Ευτυχισμένος ο καινούργιος χρόνος!
Ein glückliches Neues Jahr!

5月の次は新年のご挨拶です。すみませんw

昨年は36年目にしてちょっとだけ良い事があった一方、体力は落ちるわ仕事は面倒になるわ、ちょっと人生の折り返し地点を過ぎたことを意識せざるを得ない年でした。
その人生の後半戦がどうなるかは今年にかかっているかもしれないので、色々考えつつ決断を下す必要が出てきそうです。あー、不惑目前に惑うなぁw


どうか皆様にとって、2015年が災いなく大過なく、良い一年でありますようお祈り申し上げます。

コンスタンティノープルからの使者 拝

2014/06/01

さらば、国立競技場

思い付きで、5/31の国立競技場(国立霞ヶ丘陸上競技場)のファイナルに立ち合ってきました。

31日は夕方に池袋で所用を済ませて、それから実家へ帰る予定だったのですが、所用の方が案外早く片付いてしまい、ふと時計を見ると16時半過ぎ。

「あ、そういやブルーインパルスが来るの17:35とか言ってたな、まだ間に合うかも。その後実家帰ろ」と思って千駄ヶ谷に着いてみたら人だらけ。
ですが、まだ国立競技場内は当日券があるということだったので、急いで国立競技場へ向かいました。どうせなら最後に一度国立を見ておきたかったし。
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当日券はまだある、とは言っても結構人が集まっていました。この前にサッカーや陸上のエキシビジョンマッチもあったようですし。

17:35 - 17:45 ブルーインパルスの展示飛行。
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おそらく普段から基地の航空祭とか観に行ってる人にとってはそんなに珍しいものではないのでしょうが、この都心部で観られることに意義があるという感じですね。

個人的には展示飛行を終えて、夕暮れの新宿新都心をバックに(実際は新宿の方が前景ですが)入間基地へ帰投していく姿が印象的でした。

で、本来はここで国立競技場のスタンド周りを一周して帰るつもりだったのですが、ラグビーの早稲田VS明治OB戦が始まってしまいました。明治大学OBとして、これを無視して帰って良いものか!
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こういうエキシビジョンマッチでも横に展開していく早稲田と、縦に推していく明治の特徴が観られて面白かったのですが、結果は・・・。

これで帰ろうかと思ったら、どうやら最後の最後にピッチに降りられるらしい。この機を逃したらもう二度とない国立のピッチ。うーん・・・。

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結局セレモニーの最後まで見届けて、ピッチに降りてきました。
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幾多のアスリートたちが栄冠を賭けて戦ってきた場所に、最後に立つことが出来て、とても良い経験でした。フカフカなピッチの芝で寝転ぶ人、センターサークルに集まる人(主にサッカーファン)記念写真を撮る人、めいめいに別れを惜しんでいました。

1958年に建設が始まった国立競技場は耐震性とかを考えると不安がありますし、トイレ等の階段が急でバリアフリーが全く出来ていなかったり、供食設備が貧弱だったり、一部の観客席にしか屋根が無かったりと様々な問題があるので建て替えるのは分かるのですが、あの案はちょっと過大過ぎなんじゃ・・・次のスタジアムはこうして多くに人に愛されるスタジアムになるのでしょうか・・・。

2014/04/23

坂本美雨インストアライブと六本木アートナイト

いやー、もう4月も下旬ですよ。この間京都でビザンツ学会出たばっかりだったのに。

土日は久々に超夜型シフトで行動してました。

まずは土曜18時に新宿タワレコで坂本美雨さんのインストアライブ。ツイッターで「行くべきか?」と書いたら美雨さんご本人から「いえす!」とリプ が来たので、これは行かない訳にはいくまいと。内容は、先月リリースの『Waving Flags』から5曲をプロデュースした蓮沼執太さんと、ベース、ドラムスというあの新宿タワレコのフロアに良く入れたなぁという編成で。
美雨さんの声を生で聞くのは初めででしたが、何とも言えない声ですね、やはり。あれはやっぱり矢野さん譲り?繊細で美しい歌声に比して、トークは凄くざっくりでしたが、個人的にはあのざっくり感は嫌いじゃないw 今度はちゃんとお金を払って聞きに行きたいものです。

そして、夜からは六本木アートナイトへ。例年は仕事が繁忙な3月に行われていたので、なかなか行けませんでしたが、今回は朝までいました。まず、国立新美術館の「イメージの力」展がこの日だけ無料公開だったので、それを観た後歩いて六本木ヒルズへ。

おお、やっとるやっとる。ヒルズアリーナのクワイエットディスコ第一部

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これ、100人くらいでワイヤレスヘッドホン付けて踊るというイベントですが、傍から見てると音が聞こえないのに踊ったり、一斉に「イエーッ」とかいうシュールなイベント。

これの第二部と第三部に参加してきました。第二部のDJはJ-WAVE「Hello World」月-木のナビゲーターDJ TAROさん。

いざヘッドホン付けて踊る側に回ると、通常のスピーカーよりも音と一体になれるし、細かい音も良く聞こえます。参加した人たちも盛り上がってて、「これは面白い」「これヤベェ」という感想多し。

第二部が終わったのが24:15で、第三部が午前3時台だったので、その間にミッドタウンで変った卓球台とか、某ジブリアニメに出てきそうなのとかを眺めたり

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国立新美術館に戻って展示作品や映像作品を観ていました。
この映像作品、基本的に世界各地で撮影した月を映すだけなのですが、ヘッドホンで提供される音楽と相まって何とも言えない世界になっていました。

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その後、3時ちょい前に六本木ヒルズアリーナに戻って、クワイエットディスコ第三部に参加しました。第二部のTAROさんの回は'90年代R&Bだったのに対し、第三部は2000年以降のEDMで、しかもこの時間帯になると殆ど若者しか残っていないので、すっごい盛り上がりになっていました。キャーキャー奇声あげちゃう女の子とかいて、全然クワイエットじゃないwヒルズのレジデンスタワーから苦情が来なかったか若干心配です。

歩いたり踊ったりしてクッタクタになりつつ、早朝眠い目を擦りながら朝まで開館していた森美術館のアンディ・ウォーホル展を観て、最後に展望台から朝の東京タワーを。

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いやー、良い歳こいて無理して頑張ったw
今回もお会いしたハロワリスナーの皆さん、ありがとうございました。

六本木アートナイト自体は、数年前に行った時は六本木の街中に何だかよく分からんアート作品が点在していて、それが面白かったのですが、今回はそう言うのが少なくてちょっとがっかり。防犯とか騒音とか考えると致し方ないのでしょうが、単なるお祭りにはなって欲しくないなぁ。

2014/04/08

日本ビザンツ学会 第12回大会

5日(土)、6日(日)、京都の佛教大学二条キャンパスで開催された日本ビザンツ学会第12回大会に行ってきました。入会して2回目の参加。

報告の要旨は学会の公式サイト を読んでいただくとして…。

今回記念公演をされた南川先生は、『海のかなたのローマ帝国-古代ローマとブリテン島』や、話題になった近著の岩波新書『新・ローマ帝国衰亡史』でおなじみですが、私は『新・ローマ帝国衰亡史』を読んで「うわ、ビザンツがスルーされとる」と思っていたので、どんな内容になるのか興味津々でした。結局古代ローマ研究者サイドからもやっぱりローマからビザンツへの転換点は7世紀になっちゃうのかなぁという印象でしたが、南川先生が挙げていたローマ帝国の特徴概念が案外ビザンツでも当て嵌まってしまったり、改めて色々考えさせられる内容でした。個人的には「コンスタンティヌスの時代をビザンツの始点にするのはおかしくないだろうか」的な南川先生の問いに、初日の懇親会前に反論説明してる根津先生のお話が面白かったりしたのですが。こういう先生方同士の話を盗み聞きできるのも、こういう場ならではで、素人には刺激たっぷりです。

辻さんの報告は「むしろ先行研究は、何でそんな無理のある解釈してたんだろう」という感じでした。先に誰かが言ったことに、後の人はどうしても縛られてしまう点があるんですかね、やはり。

1日目のあとの懇親会は、

* 根津先生のアトス山の体験記とかシリアの遺跡の状況とかのお話が面白かったり、井上先生に色々と声掛けて頂いた。
* 前回は本名だけで参加していたので、おそらく「誰だこいつは」状態だったのですが、今回「コンスタンティノープルからの使者」であることを表に出したら、結構色々な方から「サイト観たことありますよー」とか声を掛けて頂いたりした。
* 料理の質・量が充実していた(そこかよ!w いや、立食パーティって結構始まってから早いうちに料理が無くなってしまったりするんですが、今回は大き目な唐揚げが余るほど出てくるという…)

と、個人的に大変満足な内容でした。

報告面で注目の2日目は、まず井上先生が『アレクシオス一世伝』はアンナ・コムネナが書いたという事を改めて確認する報告をされた(これも、夫のニケフォロス・ブリュエンニオスがどこまで草稿や下資料を用意していたのかという議論の余地はあるのでしょうが)あと、
佐々木さんのハギア・ソフィアの保存調査の発表(これも6世紀と14世紀のモザイクの施工の違いとか非常に面白い内容でした)を挟んで、昨春関西ビザンツ史研究会で衝撃を受けた佐伯さんの『アレクシオス一世伝』に、「ポルフュロゲネトス」の称号の扱い方から、よりヨハネス2世批判の要素を見出そうという報告で、これはやはり今回も多数質問が出ていました。正直、執筆意図を一つに限定できるのかどうかとか、これも素人なりに色々考えてしまいました。原語で読める皆さんはもっと色々なんでしょうけど。

さらに最後の平野さんの報告がミカエル8世の息子コンスタンティノスの「ポルフュロゲネトス」に関する考察で、こうやって並べてみると、皇帝の嫡出子を意味する「ポルフュロゲネトス」はどこまで帝位継承や実際の権力に対して有効だったのか、これも考えてしまう内容でした。

報告も面白いのばかりで、懇親会も個人的には楽しくて、良い2日間でした。日程タイトで京都観光ロクに出来なかったのだけは残念でしたが。

最後に、素人の趣味者が毎年こういう報告や議論を聞く場にいられるようにして下さっている関係者の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

2014/01/01

2014年 あけましておめでとうございます

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2012-2013同様、夏休みの後は新年のご挨拶です(苦笑)。

昨年はなるべく躊躇しないで色々な所に顔を出してみるということを心掛けてやって来ました。それが吉だったか凶だったのかは、この先の人生で証明されるでしょう。
今年は、ついに36になりますからね。もう人生も後半戦ですよ、おそらく。色々な意味で、一体どうしましょう(笑)。まあ、自分だけじゃどうしようもない事もありますけど(苦笑)。

相変らず災害も紛争も絶えない世界に生きる我々ではありますが、
どうか皆様にとって今年一年が良い年でありますようお祈り申し上げます。

コンスタンティノープルからの使者 拝

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